イエスの復活の証明 ―復活祭に捧ぐ―(伝道所掲示板より 2018年4月1日)
ところが、サウロが旅をしてダマスコに近づいたとき、突然、天からの光が彼の周りを照らした。サウロは地に倒れ、「サウル、サウル、なぜ、わたしを迫害するのか」と呼びかける声を聞いた。(使徒言行録9章3‐4節)
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これはパウロ(サウロはヘブライ名)が復活のイエスに出会った場面です。
復活のイエスに出会うという事は、これまでの自分から、新たな自分に変えられるということです。
パウロはキリスト信徒を迫害する者から、迫害されるキリスト信徒に変えられました。生きる根拠を、人間的な有限なものから神の命という永遠なるものに据え変えられたのです。
その人の存在の根拠が復活のイエスに出会うことで新たなものに変えられる、という事実に於いてこそ、イエスの復活は証明されるのであります。
愛の無い自分から愛せる自分へ。耐えられない者から耐える者へ。執着から自由へ。
変わることは自力によるのではなく、天来の復活のイエスとの出会いによるのです。
(2018年4月1日 復活祭)