今ここにある救い――インマヌエルの救い――
今こそ、恵みの時、今こそ、救いの日です。
(コリントの信徒への手紙Ⅱ 6章2節)
私どもは人生の窮地において「希望に生きるのだ」と、未来に向けて奮起するという錯覚を起こします。実は、救いは未来に見るものではございません。救いは只今、自分の脚下にすでにあることを見過ごして、右往左往しないようにしなければなりません。
私がかつて学んだ禅宗では、寺の玄関によく「脚下照顧」と言う言葉が書かれた札がありました。自分の足下を見よ、そこに救いがある、ということです。現在只今、自分の足元に救いはあるのです。神はすでに自分の脚下におられ、自分が生きている根拠となっていてくださり、いつの時でも離れ難く共にいてくださる(インマヌエル)。神は不信仰のときにも、神を知らないときにも、罪の只中にいるときでも、いつでも離れることなく必ず共にいてくださる。これが神と人との関係の太初の昔からの変わることのない大原則です。神を、他の何処かにではなく、離れ難く脚下におられることを見出すことが、キリスト教では大切なことです。
遠くを見るより‶自分の足下″を見ましょう。神はわが足台(マタイ5:35)です。只今こそ恵みの時です。これがインマヌエルの信仰の中心事項です。
大事なことは、たとえ神を見出せなくても、人の認知能力とは関係なく、動かぬ事実として違うことなく神は貴方の脚下におられるということです。安心しましょう。
全ての人と、神が共に在ます。今こそ、恵みの時。ほんとうの救いの在りかを知ることが大切です。
インマヌエルの神に在りて、今ここで平安である。そのようでありますように。
(2024年10月17日)
<礼拝>
現在、今井館で礼拝を行っています。(ご事情で会場にお越しになることが難しい方々はZOOMでのご参加)。
礼拝日時:毎週日曜日 10時~12時
会場:今井館 第2第3集会室 東京都文京区本駒込6-11-15
※ご参加に際してのお願い:今井館の入り口はセキュリテイがかかっていますのでそのままでは入れません。礼拝開始は10時からですが、9時30分以降に、入り口脇にあるインターフォンの数字ボタン「203」を押してから「呼び出し」を押してください。中から応答いたします。参加者と認められた場合は、中から入り口をお開けします。
■荒井克浩著『無教会の変革――贖罪信仰から信仰義認へ、信仰義認から義認信仰へ』(教文館)出版のお知らせ。出版日:2024年3月25日 税込価格:1980円(本体価格: 1,800円)
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【目次】
<推薦の言葉>それは無教会だけの問題ではない(青野太潮)
まえがき
第一章 はじめに総論として
第二章 贖罪信仰から信仰義認へ
第三章 無教会の信仰における断絶と継承
第四章 無教会への問題提起
第五章 そのままでよい──神によるありのままの受容
第六章 全ての人への神の無条件の愛
第七章 「十字架につけられたままのキリスト」──復活理解
第八章 捨てられた神と共に
第九章 信仰義認から義認信仰へ
第一〇章 「贖罪信仰」の底を割ってその先へ進む
参考文献
あとがき
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■最相葉月『証しー日本のキリスト者』発刊のお知らせ
ノンフィクションライター最相葉月さんの『証しー日本のキリスト者』がKADOKAWAから出版されました(2023年1月13日発売開始)。教派を超えた135人ものキリスト者の証しが掲載されている1000ページ以上に及ぶ大著です。私たちの集会にも、4年ほど前から取材に来て下さり、荒井克浩や集会の方々の証しが掲載されています。また「あとがき」では、荒井の信仰に関することを書いてくださっています。神学書とは違い、混迷極まるこの時代における様々な信仰の証しを、生きた言葉として、難しくなく読める本です。3,180円(税別)
★伝道雑誌『十字架の祈り』78号から105号まで(主筆・荒井克浩〔駒込キリスト聖書集会主宰〕)をご購読ください。